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PROPOSAL  |  Spiral  Woods
2020 

用途 : 展望台、 トイレ

規模 : 50㎡

構造 : 木造

階数 : 地上1階

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Spiral  Woods 』

1. ​この場所ならではの建築

自然豊かな公園の中の、小さな展望台とトイレの計画である。

敷地は、坂道を上ってすぐの駐車場内にあり、広場への眺望が開ける場所である。

広場からは敷地に向かって歩道が伸び、一つの軸を形成している。

人の流れと場所、地形の特徴から、らせん状の建築を提案した。

らせんは広場の軸線からスタートし、緩やかな階段で屋上に上り、広場を見通す屋上テラスに到達する。

緩やかならせん階段の下に光庭を持ったトイレを計画し、広場側にテラスを整備することで、広場と連携した使い方ができる。

2. この場所ならではの構造

八の字型の木造フレームを連続させて渦巻きをつくる。渦巻きの中央にはシンボルとなる丸太柱。

部材は地場産材の無垢の杉をふんだんに用い、特徴的な渦巻き形状によって、地域に愛されるトイレを実現する。

手摺やトイレブース、洗面カウンターにも地場産材を活用し、木のぬくもり溢れる空間を実現すると共に、木材の歩留まりを向上させる。

3. 自然を感じられるトイレ

「みどりの黒髪」という言葉がある。美しく艶やかな黒髪を、瑞々しい森林に例えた言葉である。

瑞々しい森林に囲まれ、黒髪を編み込むイメージから、木製V型ルーバーでトイレをくるむ。

屋上から地上に流れる雨水はV型ルーバーの谷を通り、水みちが可視化される。

ルーバーの角度とピッチを調整することで、視線を遮りつつも風や光を取り込むことができ、自然を感じられる外装計画となっている。

こうして、この場所ならではの構造、空間を発見し、周辺環境、自然と共生していく建築を提案した。

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